呑んだくれのヘ音記号

酒があったら毎日Happy。

メリー・ウィドウとラフロイグQC

すっかり日本酒センターでいい気分になってしまったオジサン達。前回の会合で二日酔いになってしまい翌日が使い物にならなくなってしまった反省を踏まえ、早めにバーに逃げこむことになりました。幸いなことに、関内にはオーセンティックバーが多くよりどりみどり。今回おじゃましたのは「メリー・ウィドウ」さんです。

一枚板の大きなテーブル、バーテンさんが4人ほど。奥にある原木生ハムの削り出しをいただきながら、久しぶりのモルトにいい気分。いつものスコッチを頼むのもあまり芸がないと思い、個性があるけど丸みもあるスコッチ とリクエストした結果、出てきたのはラフロイグのクオーターカスクでした。

ラフロイグといえば、ご存知ピートのクセのあるウイスキーの代表格。実は私も普通の12年はクセが強すぎて飲む機会を選びます。今回頂いたのはクオーターカスクという樽の大きさが1/4になっているもの。熟成が早く進むため、個性的なピートもおだやかと伺ったのですが…これは美味しい。ほどよいクセと程よい丸み。ボウモアほど穏やかではありませんが、他のアイラに比べても秀作ではないでしょうか?かなり気に入りました。

おじゃました「メリー・ウィドウ」さんも良心的なバーでした。明るすぎず暗すぎず、かしこまりすぎずくだけすぎず。初見さんでも入りやすいその雰囲気と価格帯ですから、バー初心者の人にも行って欲しいと思います。なんせ名前がいい。吹奏楽の世界で一世を風靡した「メリー・ウィドウ」。とっても満足し、その後はそれぞれ関内の街をセルフパトロールして帰宅するのでした…。

日本酒センター 米

昨夜、私は関内の街におりました。月末の忙しい中、わざわざ上京してくれた友人に会うためです。この友人、困ったことに酒好き。私も困ったことに酒好き。週の真ん中水曜日なのにもかかわらず、仕方なく飲みに行くことになりました(いえ本当はノリノリでした)

今回訪れたお店は、「日本酒センター 米(べい)」。割と最近出来たお店のようですが、そのスタイルが極めて斬新。常時60種類程度の日本酒が専用の冷蔵庫に冷えており、各々がそれぞれのぐい呑みを持ち好きな酒を好きなだけ注ぐ。日本酒好きにはパラダイスのような空間なのです。

提供される一品料理もまずまず。炙りものはテーブルの上に置かれた焼き網で焼くスタイル。これも面白いです。お通しで出てきたのはハタハタと、ホタルイカの干物。日本酒にあわせてくれと言わんばかりのオツマミが並びました。

提供される日本酒もハイレベル。言わずとしれた獺祭を始めとした全国各地の地酒がならび、純米酒、吟醸酒、純米大吟醸までよりどりみどり。酒好きのオッサン、目が輝いちゃって困りました。私も右から左へ相当な日本酒を飲んだような気がします。でもいいんです、飲み放題だから。これで2時間2,000円って相当安くないですか?下記、一例をば。

  • 作 PROTOTYPE N(純米吟醸) サミットでも話題になった三重の地酒。美味しいのは知っていましたが、メロンを思わせるような甘さ、濃厚さとスッキリさが同居しています。このお酒を最初に楽しめたのはラッキー。
  • 楯野川 清流(純米大吟醸) 山形のお酒。柔らかい水と優しい味わいが食中酒としてのクオリティ高いですね。
  • 寫樂(純米吟醸) 会津。このブログにも過去書いていますが、こんなに早く再会できるなんて。最高の「なんともないお酒」。→褒め言葉ですよ。相変わらずの旨さ。
  • 澤屋まつもと 守破離 京都伏見。キレイ。ひたすらにキレイなお酒。透明感があるという表現が正しいかしら?ただ、この流れで飲むお酒じゃないとちょっと後悔。飲むなら一番最初に繊細な味わいを楽しみたいですね。
  • 王録 超王禄 (無濾過生詰) 松江のお酒。評判は聞いていましたが、守破離と正反対に突き抜けた、超濃厚な味わい。酒臭さがあるとも言えますが、これ好きな人たまらないやつです。
  • 風の森 ALPHA TYPE2(純米大吟醸) 奈良。今回の一番じゃないかしら。精米歩合22%なんていうとんでもない贅沢さ。微発泡のシュワシュワ感、フルーツのような若々しさ。これストライクです。イイね!まさに高級ライスワイン。
  • 醸し人九平次 雄町(純米大吟醸) 最後は和歌山の醸し人九平次。知ってはいたけど久しぶりに飲むとやっぱり上手い、美味い。正統派の日本酒、その一番綺麗なところをいただいているみたい。2時間の締めにはぴったりでした。

まぁ、相当酔っ払っていました。でもこれでは終わらない。おっさんたちは次の店へと繰り出すのでした。その話はまた次回にでも…。

いやーびっくりした風の森。本筋の日本酒として呑んだら結構びっくりしちゃうかもしれませんが、この飲み放題コンビネーションの中で光る個性はすごかったです。日本人だらけの中にちょっと欧米人とのハーフいちゃいました、的な。(意味不明)

いづみ橋 純米大吟醸

いづみ橋が続いてしまって恐縮ですが、やっぱり地元、神奈川の酒は応援したくなるものです。夏にはヤゴ、秋にはトンボ、冬には雪だるまなど、季節感のあるラベルで目で見ても楽しい、海老名の泉橋酒造。先日酒蔵の方がいらっしゃって直販されており、見たことのないいづみ橋が置いてありました。

純米大吟醸のそのお酒、名前を吟の泉といいました。いづみ橋は「味か濃い」印象で、どちらかというと飲みごたえのある日本酒ですが、こちらはサラッとしたお酒。でも最近はやりの繊細さではない酒の旨味を感じることが出来ました。いわゆる「んまい酒」認定です。せっかく確保したものの、夏がおわる前に空いてしまいました…。

もう1つ、純米大吟醸の「山廃仕込み」も置いてありました。こちらはどっしりとした山廃らしい大吟醸で酒の香りが強め。酒好きの純米大吟醸好き(そんな方いるんかいな)にはおすすめできるお酒です。個性強目の大吟醸を探していらっしゃる方、いちど見かけたら是非いかがでしょうか?

泉橋酒造