呑んだくれのヘ音記号

酒があったら毎日Happy。

〆張鶴 月

なんだかんだ言いながら、年末年始に新潟で購入した〆張鶴、未だに飲んでいます。ご当地新潟の酒屋さんでは、〆張鶴にもいろいろなグレードがあります。

  • 吟撰:吟醸酒
  • 純:純米吟醸酒
  • 雪:特別本醸造
  • 月:本醸造
  • 花:普通酒

今回レビューさせていただくのは「月」です。比較的手に入りやすい本醸造酒ですが、このランクでもレベルの高いこと。4合瓶でも1,000円を切るコストパフォーマンスながら切れ味はスパッとした男酒(と勝手に命名)です。多少醸造アルコールは感じますが、とはいえ程よいバランスでまとめ上げているのは見事。我が家の常備酒に、今度見つけたら積極的に購入しようかしらと考えています。

現地に行くと180mlのお土産用〆張鶴が売っていますが、その銘柄も「月」です。おみやげとしても貰って嬉しいお酒ですね。あとは、いつ「純」を開けるか…その時を楽しみにしています。しかしまぁグレードの名付け方で「雪月花」とは、大変に風情を感じますよね。

蓬莱泉 可。

先週、名古屋にお邪魔する機会がありました。味噌煮込みに手羽先。味噌おでん。手羽先にはやはりビールがエンドエレスで進んでしまうのですが、2軒目に行くとやっぱり日本酒が飲みたくなるもの。ここでやっぱり飲みたいのは地酒。地元の方がオススメしてくれたのは「蓬莱泉 空」でした。残念ながらお邪魔したお店にはありませんでした、残念。ただ、同じ酒蔵のお酒ということでいただいたのは、関谷醸造さんのお酒「可。」(べし と読みます)です。

特別純米のお酒で、地元の方に愛されるお酒。でも愛知の地酒を初めて味わってみると…甘みが非常に強く、口触りが滑らかなお酒です。いままで新潟の切れ味するどい酒に慣れていた私としてはちょっとだけ甘い気もしましたが…これはこれでんまい。味噌づくしの料理に非常によく合うお酒でした。

この「可。」、瓶も華やかなのでお土産に持っていっても喜ばれそう。ぜひ名古屋メシにあわせていただきたい佳酒でした。

市島酒造 夢 純米吟醸

新潟に旅行に行った折、月岡温泉に宿泊しました。そこで出てきた地元の酒が「王紋」。この日本酒がとってもとっても日本酒くさい、いい意味での玄人好みの酒であったのでした。私はどちらかというと淡麗辛口の酒が好み。旅館の方に聞いてみたところ、同じ酒蔵の作る「夢」という日本酒は全く個性が違っているので試してみるとよいとのこと。というわけでお土産に購入、ようやく試す機会に恵まれたのでした。

飲み口は、超淡麗辛口。〆張鶴に近いというか、それよりも甘みを感じません。一刀両断に辛い酒。でもまるで水のようにするすると入っていく酒。まさに初体験の日本酒です。これは…!うまい。日本酒くさい酒も好きだけど、私が欲するのはまさにこういった酒でした…!

端麗すぎて、味気なく感じる方もいらっしゃるかもしれません。ワインのような芳香とも無縁です。それだけに、確かに感じる切れ味。確実に好みが分かれる酒ですが、こういった味わいも楽しいものですね。