呑んだくれのヘ音記号

酒があったら毎日Happy。

2020年末のレア酒2本。

あけましておめでとうございます。当ブログの更新速度が遅いことで有名ですが、それでも酒は飲んでます。

2020年は、酒屋めぐりに奔走できた1年でした。いままでご贔屓にしてきた酒屋さんのほかにも4~5軒発掘できた年でした。なんといってもこの社会情勢ですから、飲み屋さんに行くわけにもいかず。その反動が自分の好みの酒屋を探し当てること。本当は友人呼んで酒パーティーできるようになれる世の中になればいいんですけどねぇ…昨日のコロナ感染者数、東京都で1300人overという状況を考えると、また当分先の話になりそうですね。

そんな慌ただしい先月の年末でしたが、友人用にとっておいた酒を開けた12月でもありました。ひとつは、皆さん大好き(?)寫楽 純米吟醸 酒未来。これ、本当においしかった。寫楽自体も案外行動範囲内で扱っている酒屋さんが多くなったのでこれも新しい発見でしたが、なかでもこの「酒未来」は好みの味でした。寫楽にハズレ無し。上品な中にも米の味がしっかり生かされていましたよ。季節限定ものらしいので、今度も見つけたら間違いなく捕獲予定です。

もうひとつが、屋守 純米吟醸 無調整。これもまた旨い。年末年始に開栓したてなので、まだ微発泡の感じがたまりません。あっさり感もあってするするイケる口。やっぱり、自分が以前好きだと思った酒の傾向は変わらないわけで。数少ない東京の酒蔵、なんとか頑張ってほしいものです。

そして次に購入してしまったものは一升瓶、やっぱりレア物。新春もどこにも出かけるつもりはありませんが、ゆっくりじっくりしっぽり日本酒を楽しみたいと思います。このブログもなんとか更新頻度を上げて行きたいと思いつつ、新年のご挨拶とかえさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

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貴 純米ハーモニー(秋)

なんというか、このブログも久しく更新しておりませんで、諸先輩方のみなさまにおいては大変お久しぶりでございまして。まぁ、わたしは毎日こころの病と戦っております。世間的にも暗いニュースが多く、日々臥せってしまって悲しい。そんな悩みを解決するのが、唯一酒くらいなもので。晩酌は欠かさず行っております。No Sake , No Life。でもなぁ、コレステロールもどんどん上がっているんだろうなぁ…。。。

戯言はともかくといたしまして。このコロナ禍、本当に外に飲みに出ておりません。友人たちと会うことすらはばかられるし、遠方の友人は旅に出かけることも遠慮しているって言うし。そんななか、私の趣味は酒(大事なことなので2回言いました)。ストックしている限定酒や希少酒がたまる一方。本当、友人たちと家飲みしたいです。ただ、季節モノのお酒に関しては、飲み頃を逃してしまうと酒に悪い気がするので、ひとりであけちゃいます。で、だいたい美味しいので一週間で飲み終えちゃいます。そんな毎日を送っています。そろそろ更新する頻度もすこしずつ上げていきたいな、と。自分の飲んだ酒備忘録にもなりますしね。

今回飲んだのは、山口県の酒、「貴」です。ラベルは以前から見たことあったんですが、今回惹かれたのはそのラベル。日本酒も、ラベル買いするように鳴ったと思いませんか?シンプルな黄色の文字で、潔く、小さく、「貴」の文字。秋酒で、価格は1,000円くらい。非常にお手頃価格で入手できたんですが、味わいはなかなかどうして。吟醸香が強いとか、お酒の力強さがあるとか、そういった個性は特にないけれど、水のような口当たりの良さ、料理の味を邪魔しない素直さ、そんな印象を持ちました。すでに今年の販売は終わっているとは思いますが、今後は、通常銘柄の「貴」もぜひ購入してみようかと思います。

こうやって考えると、山口の酒は私の好きな銘柄ばかり。おなじみの獺祭、お気に入り雁木、そしてこの貴。なんとなくその地方の水と米も好きなんじゃないかなぁ。

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竹鶴、終売に思うこと

私をウイスキー沼に最初に取り込んでくれたのは、紛れもなく竹鶴の存在でした。

大学生になり、私も酒を覚えてから一通りの酒を試しました。サワーから始まり、ビール、焼酎、日本酒、ワイン…。そんな中で一人で購入する機会がどうしても少なかったのがウイスキーだったのです。度数の高い酒をどうやって飲んでいいかわからず、登場する機会も少なかったんですかね。購入したサントリーオールドとかをストレートで味わうにはちょっと辛かった(アルコール度数も癖も強かった)し。友人から聞いた「ウイスキーのキリンレモン割り」によくお世話になっていたっけなぁ。

そんな私が本格的にウイスキーに目覚めたのは、おそらく余市旅行。北海道をひとりであてどもなくさまよっていたときに、余市にニッカの蒸留所があるということを知り、観光目的で(酒目的ではなく)訪れたのでした。そのときに無料試飲させてくれたのは響、竹鶴、アップルワインという最強カルテット。この時点でだいぶノックアウトされた私だったのですが、、、

工場の中に、有料の試飲スペースがありました。当時としては破格の価格で試飲させてくれたお酒が竹鶴の35年。ハーフショットで2,000円とこれまた高いのか安いのかよくわからない値付けだったのですが、そのときのおばちゃんに言われた一言が忘れられません。「人生でこんないい経験できる機会めったに無いんだから、絶対にあるうちに味わったほうが良いよ」実際この経験は私の酒飲み人生の中でも伝説に残っている日です。果てしなく長い余韻と果てしなくなめらかな舌触り。若輩者が気軽に味わえるものではないことは間違いなく、市価70,000円(80,000円だったかな?)の幻ボトルはもうバーで見たことはありません。

ウイスキーの沼に落ちていくきっかけとなった、竹鶴。このお酒は生涯、忘れ得ぬものでしょう。そしてその酒も思い出とともに記憶と残っていくことを願ってやみません。17年は気軽に購入できる(それでも思い切って購入するやつですけど)、21年はバーで特別なときに飲める、そんな竹鶴。時代もまた令和に移り変わり、お酒も変遷されていくのでしょうかねぇ。。。 

手元にあるのは、竹鶴の12年しかないんです。ノンエイジになって竹鶴もだいぶん若々しくなってきてしまったのが残念。私の日頃のご褒美くらいには竹鶴の12年あたりがちょうどよかったんですけど、ねぇ。