呑んだくれのヘ音記号

酒があったら毎日Happy。

蓬莱泉 可。

先週、名古屋にお邪魔する機会がありました。味噌煮込みに手羽先。味噌おでん。手羽先にはやはりビールがエンドエレスで進んでしまうのですが、2軒目に行くとやっぱり日本酒が飲みたくなるもの。ここでやっぱり飲みたいのは地酒。地元の方がオススメしてくれたのは「蓬莱泉 空」でした。残念ながらお邪魔したお店にはありませんでした、残念。ただ、同じ酒蔵のお酒ということでいただいたのは、関谷醸造さんのお酒「可。」(べし と読みます)です。

特別純米のお酒で、地元の方に愛されるお酒。でも愛知の地酒を初めて味わってみると…甘みが非常に強く、口触りが滑らかなお酒です。いままで新潟の切れ味するどい酒に慣れていた私としてはちょっとだけ甘い気もしましたが…これはこれでんまい。味噌づくしの料理に非常によく合うお酒でした。

この「可。」、瓶も華やかなのでお土産に持っていっても喜ばれそう。ぜひ名古屋メシにあわせていただきたい佳酒でした。

市島酒造 夢 純米吟醸

新潟に旅行に行った折、月岡温泉に宿泊しました。そこで出てきた地元の酒が「王紋」。この日本酒がとってもとっても日本酒くさい、いい意味での玄人好みの酒であったのでした。私はどちらかというと淡麗辛口の酒が好み。旅館の方に聞いてみたところ、同じ酒蔵の作る「夢」という日本酒は全く個性が違っているので試してみるとよいとのこと。というわけでお土産に購入、ようやく試す機会に恵まれたのでした。

飲み口は、超淡麗辛口。〆張鶴に近いというか、それよりも甘みを感じません。一刀両断に辛い酒。でもまるで水のようにするすると入っていく酒。まさに初体験の日本酒です。これは…!うまい。日本酒くさい酒も好きだけど、私が欲するのはまさにこういった酒でした…!

端麗すぎて、味気なく感じる方もいらっしゃるかもしれません。ワインのような芳香とも無縁です。それだけに、確かに感じる切れ味。確実に好みが分かれる酒ですが、こういった味わいも楽しいものですね。

 

〆張鶴 しぼりたて 生原酒

新潟に行って酒をのんだくれる旅。現地の酒屋さんにも行ってそれなりに日本酒を仕入れてきました。その中で、一番自分が楽しみにしていたお酒が「〆張鶴 しぼりたて 生原酒」です。現地で飲んだ日本酒の中で一番気に入ったのが〆張鶴。旨口でありながらも辛口のそのお酒に魅了された私、何種類かのバリエーションで購入して帰ってきたのでした。

生原酒なので、素早くいただくのが命。飲んでみると…。なんと!まるで〆張鶴じゃないみたい!(なんていう書き方するとすこしおかしいですね)もともと持っている旨さ、それが数倍にもなって感じる濃厚さ。生ならではの微発泡の感じ、そしてそのアルコール度数20度。「花」の生原酒とのことですが、これまったく違います。濃厚なお酒の味。日本酒党の方でもこれなら納得して飲んで頂けるようなガツン系の味でした。(反面、すっきり系だと思った友人は「うへぇ、濃いぃ!」と言っていましたが…)

有名な蔵の有名な酒でも、その土地にお邪魔しないとなかなか味わえないお酒。そんな真骨頂を今回感じたような気がします。次はどんな〆張鶴を開けようか…なんて楽しみが、また一つ増えました。